レビュー

ほぼ放置のレビューサイト。久しぶりに更新しました。 http://soloflight.blog59.fc2.com/

秘密

前から思ってたけど東野圭吾はほんと最高に最低だよね(例えば『悪意』の後味の悪さとか)。感動したというとニュアンスが違うかもしれないけど、とにかく強く心を揺さぶられる本でした。涙の涸れた冷血漢の僕が本を閉じた後も泣いたのは初めてです。でも自…

ポップ1280

ポップ1280 お勧め。面白い。ノワールの傑作らしいので有名なんでしょうが、生前は評価されなかったというよくあるエピソードをもつジム・トンプスン。でもはてなキーワードさんによるとスタンリー・キューブリックの『突撃』とか『現金に体を張れ』の脚…

柔らかな頬

柔らかな頬 まあ今更僕がレビューするまでもないけどこれは面白いなあ。桐野夏生は一応ミステリー作家ってことになるんでしょうか。よく判らないけど、でも少なくともこれはミステリーではないね。『OUT』なんかも有名ですがこっちのほうが面白いな。いろい…

ワイルド・スワン

ワイルド・スワン まあ定評通りといっていいんでしょうか、なかなか面白かったです。amazonのレビューで書いてる人もいる通りこういうのはどこまで真実か判りませんが、それにしても全三巻がすんなり読めたんだから面白いことは面白いですよ。 以前から私の…

生と死と代償

友達に二人目の娘が生まれました。その友人というのは男ですが、生まれたての子供というのはどうにもいまいち愛情が湧かないようで。曰く二歳になる長女のためなら死ねるが次女のために死ねるかといったら、う〜む…といったところが正直な感想と。 柔らかな…

ル・クルーゼ

ル・クルーゼ 本日はル・クルーゼで温めましたレトルトカレーをいただきまして大変おいしゅうございました。

連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」

連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」佐々 淳行 (著) 面白かった。リアルタイムで知らないことなのでどのぐらい重大で人々の関心を集めたことなのかあまりピンと来ていなかったのだが、オウム事件よりもエポックメイキングな事件なのかもしれないと…

ソドムの市

ソドムの市ソドムとゴモラと言えば旧約聖書に出てくるヤハウェの裁きにより滅んだ町として有名ですが、日本ではウルトラマンの怪獣の名前としてゴモラの方が有名でしょうか。ソドムと言えば『ソドムの市』という映画が問題作として有名ですが最高につまらな…

恍惚

ブライアン・ジョ-ンズ・プレゼンツ・ザ・パイプス・オブ・パン・アット・ジャジュ-カ 一時民俗音楽に凝った(凝ろうとしたぐらいかな)ことがあったのだけど色々聴いた中で衝撃的だったのがガムラン、ブルガリアン・ボイス、ジャジュカの3つだった。 ジャ…

咆哮

エリック・ドルフィー・アット・ザ・ファイヴ・スポットVOL.1+1 フリー・ジャズの人と紹介されることもあるのだけどあまり適切じゃないと思う。まああまりフリージャズは聴かないので偉そうなことは言えないけれどこの人の演奏はフリージャズではないと思う…

唖然

クルージン・デューセス 「世界で最も偉大な無名ギタリスト」という触れ込みでおっさんになってからメジャー・デビューを果たした人。有名になったと思ったら自殺してしまいました。それにしてもほんとに凄いギタリストです。カントリー系のギタリストと紹介…

素敵

I Was Warned 大学生の頃ブルースが好きでいろいろと聞いていた。ロバート・クレイは若手のホープのように言われていて(当時で40歳ぐらいだったと思うけども)、それは聞かねばと購入したのが本作である。正直言って当時は相当肩透かしだった。というのは…

異彩

ハウス・オブ・ブルー・ライツ 幻のピアニストと言ってよいと思う。実は譜面に滅茶苦茶強かったらしく(字を読むのと同じ感覚らしい)参加してる録音は多いのだがその多くはビブラフォンでの演奏である。ピアノはアクが強いのでスタジオ的な仕事は好まれなか…

流麗

ワーデル・グレイ・メモリアルvo.21940年代後半、ビバップ期に活躍した人。スタイル的にはレスター・ヤングがチャーリー・パーカーの語法で演奏している感じ。と言ったらすごそうだけど実際その2人に遜色のないプレイのできる人だと思う。当時これほど…

格別

フィルモア・イースト・ライヴ オールマン・ブラザーズ・バンドはジャンルとしてはサザン・ロックと言われるけれども要はブルース・ロック。このアルバムでも1枚目はブルースのスタンダード・ナンバーで占められている。ちなみに2枚目はオリジナルだけだが…

別格

Charlie Christian/Dizzy Gillespie/Thelonius Monk昔何かでエリック・クラプトンが若いころ、ロバートジョンソンのことを良いと思わないヤツとは口を利かなかったという話を聞いたが、僕にとってのチャーリー・クリスチャンはまさにそんな感じ。 ウェス・モ…