格別

フィルモア・イースト・ライヴ
フィルモア・イースト・ライヴ
オールマン・ブラザーズ・バンドはジャンルとしてはサザン・ロックと言われるけれども要はブルース・ロック。このアルバムでも1枚目はブルースのスタンダード・ナンバーで占められている。ちなみに2枚目はオリジナルだけだがこちらの方がやはり聴き応えはあるかな。


最近ロックからやや離れてしまったので聴く機会も減ったけど大学時代はほぼ毎日聴いていたんじゃないだろうか。特に『エリザベス・リードの追憶』という曲はうちの母も覚えてしまったぐらい何回も聴いた。この曲のデュアン・オールマンのソロは圧巻。


デュアン・オールマンというと今ではスライド・ギターの名手として取り上げられるぐらいだけど、実は普通に指で弾いた時の方が凄い。ちなみに彼はエリック・クラプトンの有名な『レイラ』の録音にも参加しているけれど、僕からしたらエリック・クラプトンを始めとした綺羅、星の如く多くのブルース・ロック・ギタリストたちよりダントツでデュアンの方が凄い。


凄い凄い言っていてもレビューにならないのだけど本当に凄い。実力の割りにあまり知られていないだけに是非多くの人に聴いてもらいたいと思う。面白いところではチェット・アトキンスなどもフェイバリト・ギタリストとしてデュアンの名を挙げている。もともと彼の娘がオールマンズのファンだったらしいんだけど。とにかくジャンルを超えて支持される本物の名手だということが分かってもらえたと思う。


もちろんオールマン・ブラザーズ・バンドの魅力はデュアン以外のメンバーによるところも多いのだけどね。グレッグ・オールマンディッキー・ベッツの曲と歌。ベースのベリー・オークリーもかなりの実力者だと思うしダブル・ドラムという編成も面白い。ハモンドオルガンもいいね。
デュアンはこの次のアルバム製作中にバイク事故で他界してしまい、その後のオールマンズのアルバムの出来にはムラがあるのだけどキャッチーなヒット曲などもあるのでベストなどから入るのもいいかもしれない。


ともかくチャーリー・クリスチャンデュアン・オールマンは僕の中では別格も別格。ほんと星5つどこじゃないのです。