クリスマスプレゼント

私は過去4、5回、森永チョコボールのカンヅメを当てたことがある。金のエンゼルは一度もなくすべて銀のエンゼルだ。これは、正確ではないがすべて15〜20年前の話だ。その後あまり森永チョコボールを買わなくなったのは、私が大人になってお菓子を卒業したからというわけではなく、いくつか理由があるのだが、主な理由としてはカンヅメの内容が魅力的でなくなったためである。

チョコボールのカンヅメはおもちゃのカンヅメが有名だが（おもちゃのカンヅメと明記されていなくても、たとえばwikipediaではすべて"おもちゃのカンヅメの変遷"として扱われているので分類や定義は曖昧なのかもしれない）、大きなモデルチェンジ、小さなマイナーチェンジを繰り返している。一度などは内容はほぼ同じでオモチャが1種類減っていたということなどもあった。今思えばそれはその後長く停滞する日本経済の予兆だったのかもしれない。

最近になって私が再びチョコボールを頻繁に購入するようになったのは、実は銀のエンゼルが4つたまっているのを発見したからである。

ところで私は先ほど缶詰めを4、5回当てたと言ったが仮に4回だとしても都合24人(天使の助数詞は知らないので仮に人間の数え方に倣っておく)のエンゼルを当てたことになるがこれは結構な数ではないか。感覚としては5回買えば1度は当たる感覚だった。もちろんこれは私の主観に過ぎないが、同級生にもカンヅメを当てたものがおり、意外と当たるよねと話が盛り上がった記憶がある。遡ること数年、小学生の行事で袋詰めのお菓子が配れることがあり森永チョコボールも定番として入っていた。100人前後の学年だったがだいたいその中で金のエンゼルを当てる者が一名、銀のエンゼルが数名いたと思う。100人中5名とすると1/20の確率となる。5回に1回と比べるとだいぶ低い確率だが、それでも思いついた時に買っていれば気付いたら当たっているという感じだろうと甘く考えていた。

ところが近年チョコボールを買い始めて数年、全く当らない。もしかして私が安売りスーパーで買っているため、そういうところには当りをなくしているのではないかと、敢えてコンビニで定価で買ったりもしたのだがやはり当らない。これが不況かと考えたりもした。半ば諦めチョコボールをあまり買わなくなった時期もある。

今日である。私は十数年ぶりに銀のエンゼルを引き当てたのである。近所の安売りスーパー、大黒屋で。安売りスーパーには当りを置いていないのではないかと森永製菓を疑った自分を恥ずかしく思う。

平成21年12月25日現在、おもちゃのカンヅメには魔法缶と冒険缶がある。もちろん中身をネットで調べたりせず、どちらを選ぶかはもう数日悩もうと思う。