皇室の存在意義

http://blog.yoshiko-sakurai.jp/archives/2006/09/post_464.html

櫻井よしこさんのブログですが、この記事の中で櫻井さんは皇室の存在理由について述べていまして、なるほどと思わされた部分があったので引用します。

それにしても、天皇の存在が必要となるのは、明治維新のときや終戦時がそうであったように、100年あるいは200年に一度、国家の危機に直面し、最終的に国民を統合し国をまとめる権威を発揮していただくときだ。

平和時にはいまいちピンと来ない皇室の存在意義だけれど、確かに今までそのように利用されてきたのだった。曖昧な言い方だが国体というか日本とは?日本人とは?ということを考える時、なかなかはっきりこれと言えるものはなかなかないのではないか。


偶然か必然か知らないが千数百年命脈を守ってきた皇室というのは、日本という国家を纏めるのにある意味都合がよかったのだろう。代わりになるものは思いつかない。象徴天皇制というのはなかなか言い得て妙な言い回しな気がするが、実質的には戦前からそうだったのではないか。


今日、紀子様がご出産され男子を儲けた。皇室典範改正論議が喧しいころに妊娠の発表があり、そのせいで一気にその論議は収束したが、今回、男子が生まれようが女子がうまれようが、議論の本質的な部分は変わらないはずで、今回、愛子様天皇にするためだけに改正をしようとしたのでなければ、今後のためにもまたしっかり論議すべきだろう。


ただし皇室の役割が先のようなものだと納得するなら、そこには、少なくとも浅薄な男女平等論などは出る幕はなく、国民が崇拝しうる皇室のあり方というのを考えるべきだろう。


平和だからって「皇室なんてらな〜い」っていってると後で取り返しのつかないことにならないとは限らない。