[雑感]皇室典範改正問題

この度の紀子さま御懐妊で更に皇室典範改正問題が注目を浴びてきた。女性天皇女系天皇を認めるか(特に女系について)というのが主な論点だけれど時間をかけて論議すべきだという方向に向かっているのは文句はない。


ところで女系天皇容認派と反対派の意見を聞いていると(主にテレビニュースなどで聞いたものだけれど)共に説得力がかけていると思う。反対派は結局、伝統を守るべきだと言っているだけだし容認派は現状に合わせるべきだと言っているだけで積極的に女系天皇を認める理由としては弱いと思う。


フェミニズム的な観点から言えば男系のみ認めて女系を認めないというのは理不尽なことになるだろう。伝統を守るべきという意見は合理的根拠がないからこそ伝統伝統と言うわけで男女平等という建前からすれば全くおかしいと言えるだろう。


容認派の人の意見で『象徴天皇という現代の制度に相応しい』というのがあったが逆に言えば象徴だからこそ必ずしも合理的根拠に基づくべきと限らないとも言える。継体天皇の即位など万世一系というのも歴史的事実としては怪しいものだし天皇制というもの自体が幻想に支えられているものなのだから合理的に考えればそもそも天皇制などいらないということになる。


天皇制を単なる形骸化したものと見るのでなければ伝統を守るという一見根拠のない意見も尊重すべきだと思う。

補遺

皇位継承問題 (平成) - Wikipedia
やっぱりWikipediaは便利だなあ。知らないことがたくさんあった。読んだところで意見が変わったわけではないけど少なくともこれぐらいは知っておかないと意見は言うべきでないかな。