なくて七癖あって四十八癖と聞くを癖ほど面白きことのまたとはあらじ。自らも癖と知る癖もあれば知らぬこそまた多かるべけれ。されど知らぬことの語るべからざれば知るのみ記す。
厠にて座すにつけ、馬手の人差し指と親指もて輪をなしまなこに当てはつかに斜を眺む。由なきことなり。あやしうこそ。