音楽における海外文化の日本的受容

音楽の教科書などに律の音階と、呂の音階ってのが出て来て、これは文献というか雅楽の理論書にも出て来るんだけど実際には呂の音階というのは雅楽には出て来ない。といって雅楽の音階は律の音階というので一口に括れるようなものではなくて、その辺の通り一遍の理論書では説明できない。この律呂の音階というのは唐(カラ)の国の理論をそのまま受け入れたものだけど、実際にはそのまま取り入れたわけではないということ。

そして民謡などでよく使われるのが田舎節と言われるもの。洋楽で言うところのマイナーペンタトニック。一般的に馴染みやすいと思う。

そして端唄小唄なんかでよく出て来るのが都節。多分日本の伝統音楽の主流かな。

そして沖縄の音階。まあ聞けばこれはだれでも分かるよね。

よく四七抜き音階とか二六抜き音階とか言われるけど、このうち田舎節と沖縄のが二六抜き音階。でもたまに出て来るんだけど。四七抜き音階ってのはこの中にはない。洋楽で言うところのメジャーペンタトニックだけど、これが受容され安かったのはマイナーペンタトニックと同じ音列で起点が変わっただけというのと単純に五音階だったからかなと推測。これが実は呂の音階と一緒。

沖縄のを除いてこれらは共存してる場合も多い。例えばずいずいずっころばし。これには沖縄音階を除く三種が全て出て来る(訂正:田舎節は入ってなかった)。わらべ唄は結構面白い。ちなみにこの動画では伴奏が洋楽風。正直個人的にはこういう洋楽との融合はほとんど成功してるものはないと思う。出来たらうまく融合させるのが俺の夢。

http://youtu.be/dHFh3LPvK48