煩悶

参照:痛みヒエラルキー - 迷惑をかけるつもりはないんです
大分前のエントリーですが。


昨日はなんかに中ったらしくひどい腹痛で目を覚ました。トイレに行って用を足したが明らかにまだ出切っていない。とりあえず一旦出ようか迷っていると襲ってきたのは猛烈な吐き気。寒気がして鳥肌が立つ。まず吐こうと思ったのだがまだお尻を拭いていない。拭こうか。でもまだ出そうだ。先に出すか。すぐは出そうもない。しかし何度も拭くとお尻が痛くなってしまう。でも吐きたい。そこで軽く拭いて水を流し反転。おえぇぇぇぇぇぇぇ。水を流して反転。ぽんぽんいたい。用を足す。吐き気。軽く拭いて水を流し反転・・・。

そんなわけで昔から思うんだけどやはり腹痛というのは生きる意志を奪う。特に今回は吐き気とのダブルパンチだっただけに効いた。人間の尊厳とかどうでもよくなってくる。肛門期の子供のように糞尿と戯れたっていいじゃないか。いや積極的にそう考えはしなかったけれどそれもまた一興という気がしてくる。そこに眩く世界が広がっていたのかもしれない。もしかしたら僕はその門扉を叩いたのではなかったか。そうかもしれぬ。そんな気もする。

また一方まだ生への執着を示すかのように何かに縋る気持ちが出て来たことも認めないわけにはいかない。宗教に関して全く興味がないわけではないのだが結局頭で理解した宗教などまさに糞の役にも立たないのかもしれない。あの時僕が祈ったのは神か仏か。極限状況において人は何を見るのか。今回はまだそれは見ることが出来なかった。

朝に道を聞かば,夕に死すとも可なり